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甘酒や西京漬け、奈良漬など、酒粕と言えば溶かして飲んだり料理に使ったりするイメージが強い方も多いのではないでしょうか。

確かに酒粕は口にする用途の方が多いようですが、実は作物を育てるための肥料としての活用法もあります。

今回はそんな酒粕から作ることができる肥料について紹介していきましょう。

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食べて良し、飲んでも良し!さらに肥料としても活用できる酒粕

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酒粕はその栄養価の高さから、近年、特に美容に関心がある女性や健康維持をした方から注目を集めています。

最近は甘酒ブームも到来しましたし、酒粕を使って自分で甘酒を作って飲んでいるという方も多いのかもしれません。

一方で、冒頭でも説明したように、酒粕は飲む、食べる以外にも活用法があります。

そのひとつが肥料です。

米のとぎ汁や米ぬかを土に混ぜたり植物に与えたりして活用するという話を聞いたことはないでしょうか。

実は酒粕も同じように、肥料して活用することが可能です。

それどころか酒粕には植物の成長に必要なアミノ酸などの成分が豊富に含まれていることから、昔から肥料の材料として重宝されてきたことが分かっています。

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酒粕が肥料としても優秀な理由

酒粕が肥料として優秀なのは、含有している多種の成分が関係しています。

例えば酒粕は日本酒を作る際に生まれる副産物ではありますが、その製造過程で発酵されるため、酵母を含有しています。

酵母は人間の身体にとっても馴染み深いものですが、実は農業でも重要な役割を担っているのです。

例えば酵母は堆肥に含まれている有機物の腐敗を予防したり、アミノ酸肥料と一緒に撒くことでアミノ酸を土の中でキープさせておいたりする作用があります。

酒粕にはもともとアミノ酸が豊富に含まれているため、酒粕から作られた肥料は土壌を豊かにし、植物の成長を促す効果が期待できると言えます。

また、酵母には植物ホルモンを生成し、花を大きくする働きがあるため、トマトやキュウリなど実がなる野菜の肥料として使用されることも多いようです。

市販されている酒粕入り肥料は少ない?その理由とは

酒粕は肥料の材料として優秀ではありますが、その一方で市販されている酒粕入りの肥料は実は多くはありません。

酒粕にはもともと6~8%のアルコール分が含まれているため、大量に使用してしまうと害が出てしまう可能性があるからです。

また、酒粕は肥料を作るにあたって保存が難しく、コストもかかってしまうため、肥料として市販するのが難しいことも原因として考えられます。

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酒粕入りのぼかし肥料を作ってみよう

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酒粕入りの肥料は自分で作ることができます。

作り方はそこまで難しくはないので、ぜひ実践してみてください。

おすすめは酒粕を使ったぼかし肥料です。

ぼかし肥料とは

ぼかし肥料とは有機肥料にもみ殻を加えて発酵させた肥料のことです。

そもそも米ぬかや油粕などの有機肥料は微生物が分解することで効果が現れるため、効果の出方が緩やかだというデメリットがありました。

しかし、ぼかし肥料の場合、発酵させてから使うため、もともと微生物が多く含まれており、植物への効果が現れやすいという特徴があります。

ちなみに“ぼかし”という名前は、土に米ぬかや油粕を加えて薄めたことから、似ている意味を持つ「ぼかす」という言葉に由来して呼ばれるようになったそうです。

原材料は米ぬかや油粕、牛糞、鶏糞、魚粉など、窒素分を含んでいる有機物なら何でもOKなので、まずは手軽なものから挑戦してみても良いかもしれません。

酒粕を入れたぼかし肥料の作り方

実際に酒粕を入れたぼかし肥料の作り方を紹介していきましょう。

今回は米ぬかを主原料としたぼかし肥料を取り上げていきたいと思います。

まず材料となるのが米ぬかと酒粕、水、あとは土やもみ殻です。

まずはこれらをすべてよく混ぜ込みます。

酒粕はあらかじめ水に溶かしたものを使うと混ぜ込みやすくなるので便利です。

ポイントは水を入れすぎないこと!

水を加えすぎると腐敗の原因となるので、少しずつ入れていくようにしましょう。

水は目分量でかまいませんが、出来上がった肥料が手で握ると固まる位になるまで加えていきます。

次に出来上がった肥料をナイロン袋などに入れ、密封した状態で発酵させていきます。

この時、保管場所は日陰を選びましょう。

季節や温度によって発酵スピードは異なりますが、

夏なら大体1か月、

冬なら2~3か月程度で完成します。

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酒粕入りぼかし肥料を使ってみよう

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酒粕入りのぼかし肥料は元肥としても追肥としても活用できます。

それぞれの使い方を見ていきましょう。

元肥としての使い方

元肥とは植え付けの時に使用する肥料のことです。

ぼかし肥料は先ほども紹介したように、有機肥料と比べて効果が出やすく、窒素含有量も多いため、与えすぎてしまうと病害や虫の被害を招く可能性があります。

そのため、必要量の半分程度を、全体に混ぜ込まずに上層の方だけに混ぜた方が効果的です。

追肥としての使い方

追肥とは生育途中に与える肥料のことです。

酒粕入りのぼかし肥料を追肥として与える場合は、表面に少量を与えると良いでしょう。

与えすぎにはくれぐれも注意が必要です。

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酒粕入りの肥料を使って有機栽培を始めよう

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いかがでしたか?

酒粕入りの肥料は作り方が簡単なうえ、効果も出やすいので、身近な材料と合わせて手作りしてみてはいかがでしょうか。

上手に使ってぜひ有機栽培にも活用してみてください。

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