全国有数の酒どころ、久留米市城島。城島産の酒米山田錦を使い、城島の酒蔵「花の露」が作り、城島の酒屋「酒乃竹屋」が皆さんへお届けする地元で作った地元のための純米吟醸「榮(さかえ)」男たちの想いが詰まった酒は辛口ですっきりとした味わいです。
「山田錦」は、酒米の横綱と称されているが、丈が長く倒伏しやすく、
病気に弱い品種であり、栽培が難しく全国でも栽培地は限られている。
平成22年から協議会と地元城島の酒蔵 株式会社花の露との異業種交流会による協議を重ね、約2年の準備期間を経て、平成24年にようやく酒造好適米「山田錦」の作付を開始し、その米を原料に醸造された酒は「天地の恵」と名付けられた。
農家、酒蔵、酒屋とそれぞれの想いが繋がりできた、日本酒は「城島が元気に、みんなが「栄」えるように」との願いを込めて、「榮(さかえ)」と名付けられました。
古くから水運に利された筑後川は、明治・大正時代、まさに筑後の大動脈としてさまざまな物資の運搬を担った。船輸送の発達は、産業経済を屋台骨として支えていく。酒造りも、この交通網の整備にともなう販路の拡大により、飛躍的に発展。銘醸地・城島は、九州第一の酒造量を誇る地として隆盛をきわめていく。また、城島のある筑後川下流は、勾配がきわめて緩やかで、干満のはげしい有明海の潮の流れを満ち潮とともに受け止める。
その際、川下から川上へ逆流する川の下層には重い潮水が流れ込み、他方上水には青々と澄んだ真水となる。この澄み水のことを「アオ」と呼んだ。アオは、酒の生命とも言うべき、仕込み水となる。川そのものの生命を分け与えるように、城島の酒は、こうして生まれた。そんな歴史深い城島で生まれた新しい酒「榮(さかえ)」は、故郷を元気にするという願いを込めて、次世代へ繋がっていく。