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日本で古くから食用として親しまれてきた酒粕には、さまざまな調理法が存在します。

「酒粕ってまずいんでしょ?」と思っている方も多いかもしれませんが、ポイントを抑えておけば簡単に美味しく酒粕を調理することが可能です。

今回はそんな酒粕の種類や、「酒粕=まずい」と感じている方におすすめしたい、酒粕を美味しく食べるためのポイントを紹介していきたいと思います。

酒粕は大きく分けて4種類ある

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酒粕とは、簡単に言えば日本酒を作る過程で発生する副産物のことで、その形状や特徴によって大きく4種類に分けることができます。

まずはその酒粕の種類について特徴ととともに説明していきましょう。

板粕

スーパーなどで売られている四角いしっかりとした板状の酒粕のことを板粕と言います。

日本酒を絞る際に板状になって残った酒粕をカットしたもので、色は白っぽく、味は淡泊なのが特徴です。

バラ粕

バラ粕とは板状にならなかった小さな酒粕を集めたもののことです。

品質や色、味などは板粕とほぼ同じですが、バラ粕の方が柔らかく、水に溶けやすいという特徴があります。

地方によっては粉粕と呼ばれることもあります。

踏み込み粕

板粕やバラ粕を4~6か月ほど熟成させたものが踏み込み粕です。

踏み込み粕という名前は、酒粕をタンクに入れて足で踏み込み、圧縮しながら空気を追い出していくという製造方法に由来しています。

板粕やバラ粕と違って茶や黄金色をしているものがほとんどで、酢の原料や奈良漬などの漬物用としてよく使用されます。

地方によっては押し粕や諸白粕と呼ばれることもあるほか、踏み込み粕のことを練り粕と呼ぶところもあるそうです。

練り粕

酒粕を練って柔らかいペースト状にしたものが練り粕です。

練り粕はとても柔らかいので、野菜や肉、魚を漬け込む時によく用いられます。

酒粕を美味しく調理するためのポイント3選

酒粕の種類が分かったところで、続いては酒粕をおいしく調理するためのポイントを3点紹介していきましょう。

酒粕の種類によって調理法を使い分けよう

酒粕を使った料理と言われるとどんなものを思い浮かべますか?

甘酒や粕汁、野菜や肉、魚の粕漬けなど、酒粕を用いた料理は数多くありますが、美味しく調理したいなら酒粕の種類によって調理法を使い分けてみることをおすすめします。

例えば奈良漬などの漬物を作る際は熟成している踏み込み粕が適しています。

逆にそのまま食べたり甘酒や粕汁を作ったりする際は搾りたての板粕やバラ粕の方が美味しく仕上がるでしょう。

練り粕は先ほども紹介したように他の酒粕と比べてとても柔らかいので、野菜や肉、魚を漬け込んで粕漬けにするのに適しています。

板粕・バラ粕はあらかじめペースト状にしておくと調理も楽

板粕やバラ粕を調理に用いる際は、あらかじめペースト状にしておくと便利です。

特に板粕はとても硬いので、煮物や粕汁など水分が多めの料理に加えるならそのままでも問題ありませんが、炒め物や和え物に用いる際はあらかじめペースト状にしておいたものを使った方が簡単に調理できます。

ペースト状にするには板粕やバラ粕を小さくちぎって細かくしたものを水と一緒に鍋に入れて煮詰めても良いですし、同じものを電子レンジで加熱するだけでもOKです。

酒粕200gに対して水1カップ程度を目安に作ってみてください。

<h3>簡単&手軽に酒粕を調理するなら甘酒がおすすめ</h3>

酒粕を簡単&手軽に美味しく調理したいなら甘酒がおすすめです。

甘酒は酒粕を水で溶かして沸騰させるだけでOKなので、どなたでも簡単&手軽に調理できますし、お好みで砂糖や塩、おろしたショウガなどを加えても美味しく仕上がります。

酒粕独特の風味をまずいと感じている人も多いかもしれませんが、甘酒にしてショウガなどをプラスすることで飲みやすくなるので、酒粕が苦手という方にもおすすめです。

酒粕は冷凍保存も可能

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「酒粕をたくさん買ったけど使い切れなさそう・・・」

こんな不安を抱いてる方も多いのではないでしょうか。

酒粕には賞味期限が設けられていますが、直射日光が当たらない涼しい場所や冷蔵庫に置いておけば、よほどのことがない限り賞味期限以上の長期保存が可能です。

その際はチャックの付いた保存袋に入れて、できるだけ空気を抜いておくとよりフレッシュな状態で保存することができます。

酒粕をより長期保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。

使いやすい量をラップやビニール袋で小分けにして包み、チャックの付いた保存袋で冷凍保存しておけば、酒粕を1年程度保存することができます。

ちなみに冷凍保存した酒粕は、あらかじめ自然解凍したうえで、少量で構わないので日本酒に浸してから使用すると美味しくいただけます。

酒粕のアレンジ方法は未知数!おかずだけでなくお菓子にも

いかがでしたか?酒粕は粕汁や粕漬けといったおかずのメニューだけでなく、ケーキやクッキー、スコーンなどお菓子にアレンジしても美味しくいただけます。

また、みそ汁や煮物、カレーなどいつもの料理に酒粕を少量加えるだけでもコクが出てよりおいしく仕上がるので、「酒粕=まずい」という印象がある方は特に、ぜひいろいろな料理に酒粕をプラスしてみて下さい。

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