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料理や甘酒の材料として多く使われる酒粕。じつは、酒粕の食べ方は多岐に渡ります。定番の粕汁や粕漬けといった料理から、甘酒・スイーツ・そのまま食べる方法まで、酒粕の新しい楽しみ方をご紹介します。

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酒粕の栄養は生と加熱後でどう変わる?

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酒粕は酵母菌やビタミン、食物繊維などを多く含む栄養豊富な食材です。しかし、生のままと加熱後では、得られる栄養分も変わってきます。

生のまま食べるほうが栄養価は高い

酒粕に含まれる豊富な栄養素の中でも、特に酵母菌は生きたままとりいれるのが理想です。加熱することで酵母菌やビタミンなど熱に弱い成分はこわれやすくなってしまいます。酒蔵から直接販売されている生タイプ・ペーストタイプの酒粕を使えば、酒粕の栄養を効率よく摂取することが可能です。

市販の酒粕はすでに加熱処理済みのものも多い

市販で板状やブロック状になって売られている安価な酒粕は、既に加熱処理されているものも多いです。すべての菌や栄養がなくなっているわけではないものの、生のものと比べると栄養価は落ちます。

ただし、食物繊維やミネラルなど熱に強い栄養素はそのままです。また、手に入りやすさ・使いやすさというメリットもあるため、目的や食べる頻度に応じて使い分けてみてもいいでしょう。

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酒粕のおいしい食べ方とは?

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それでは、具体的な酒粕のおいしい食べ方をご紹介します。

そのまま食べる

意外ですが、酒粕はそのまま食べることもできます。そのまま食べて酒粕本来の甘みを楽しむ人もいれば、砂糖をかけて食べる人もいます。お酒好きの人にはたまらない芳醇な味わいですよ。安価なものから高級なものまで、食べ比べてみるのもいいでしょう。まるでチーズのような風味もあり、ワインやクラッカーと組み合わせておつまみがわりにもなります。

酒粕ペーストを作る

板状の酒粕の場合、水やお湯につけて20〜30分おき、やわらかくなったところですり鉢でするか、ミキサーなどで撹拌してペーストにします。酒蔵から販売されている酒粕には、最初からやわらかいペースト状のものもあり便利です。ペースト状にした酒粕は、ヨーグルトやアイスに混ぜたり、豆乳と混ぜて飲んだりして楽しむことができますよ。

アルコールを飛ばして食べる

酒粕は、アルコールを飛ばすことでかなり食べやすくなります。酒粕の風味が苦手な方や、お酒に弱い体質の人におすすめです。
酒粕のアルコールを飛ばす方法は大きく2種類あります。1つは水と一緒に小鍋で火にかけるというものですが、焦がしやすく手間もかかります。少量なら、水と一緒にレンジでチンするのがおすすめ。20〜30秒単位で何回かに分けて加熱し、量に応じて加熱時間を増やすようにしてください。ちなみにアルコールの沸点は78℃となっています。

酒粕がやわらかくなったらさらに練って好みの固さにしていきましょう。とろっとしたおかゆのような食感が楽しめます。ここに砂糖を入れたものが、いわゆる酒粕で作る甘酒です。

焼いて食べる

酒粕を焼く方法も、古くから食べられている定番の方法です。板状の酒粕をちぎる、もしくはバラ粕をひとまとめにし、フライパンやグリルで焼き目がつくまでこんがりと焼きます。好みによって砂糖や醤油をつけて食べることも。炙ると多少アルコールが飛びますが、香ばしく仕上がります。

料理に使う

酒粕を使う料理でおなじみなのは、なんといっても粕汁でしょう。寒い冬の時期には、血行促進効果のある酒粕をたっぷり使った粕汁がぴったりです。ごぼう、にんじん大根などの根菜類とこんにゃく・豚肉を煮て、味噌で味をつけるところまでは豚汁とよく煮ています。仕上げに酒粕を入れることで、独特のまろやかさと香りが際立つ粕汁になりますよ。

漬け物に使う

生の酒粕をぬか床として使う粕漬け。味噌や塩で味をつけた酒粕に、野菜や魚を漬けるという方法です。加熱しないので酒粕の菌や麹が生きており、酒粕の栄養素を効果的に摂取することができます。
粕床は味噌・砂糖・酒粕を混ぜたものに、酒やみりんで柔らかさを調整して作ります。冷蔵庫で保存すれば何度も繰り返し使えるのが魅力。また、漬けたあとの酒粕も味噌汁や粕汁に再利用できて便利です。

スイーツに使う

酒粕はお菓子作りにも役立ちます。パウンドケーキやチーズケーキ、アイス、おしるこなどに酒粕を加えると、濃厚な風味とコクを出すことができます。酒くささはほとんどなくなるので、酒粕が苦手な人にも食べやすいですよ。

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酒粕はそのままでも料理にも使える万能食材

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酒粕はそのまま食べられると知って、驚いた人も多いのではないでしょうか?料理や甘酒に使うイメージが強い酒粕ですが、そのままかじったり焼いて砂糖をかけたりしても香ばしく仕上がります。特に酒粕の栄養を効率よく摂りたいなら、なるべく生に近い状態で食べるのがおすすめ。あなた好みの酒粕の食べ方を見つけてみてくださいね。

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