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粕漬けの賞味期限と日持ちさせる保存方法
- 2017年7月19日
- テーマ:コラム
目次
粕漬けに使う酒粕は、基本的には腐らないので、特に賞味期限や日持ちなどを気にする必要はありません。しかし、稀に保存状態によって腐ってしまったり、酒粕の風味が染み込み過ぎて辛くなってしまったりと本来の粕漬けの味を楽しめなくなる恐れがあります。保存方法や期間を間違えてせっかくの粕漬けがダメにならないようにしたいですね。今回は、粕漬けの賞味期限や保存方法についてお話しします。
粕漬けの冷凍方法と焼き方の記事はこちら⇒粕漬けの冷凍方法と美味しい焼き方
粕漬けの賞味期限はどれくらい?
賞味期限とは、元々の美味しさを味わえる期間となっています。
市販のものですと、ラベルなどに表示されている日付が賞味期限となります。
自分で粕漬けを作った場合は、漬け込んだ食材にもよりますが、冷凍保存してから2カ月以内なら美味しく食べられます。
基本的に酒粕には、酵母菌がたくさん含まれているので、乳酸の働きにより雑菌の繁殖を抑えて保存性が高まり腐敗を防げますが、日がたつほどに味が落ちる可能性があります。
常温でも日持ちすると昔から言われていますが、最近は昔から比較すると高温多湿な気候になっているので注意が必要です。
品質に変わりはなくても、酒粕の酸化により苦味が出たり、漬物なので何日も漬け込んだ状態になり味が濃くなりすぎる恐れがあります。
そのため、漬け込む時間はだいたい2?3日程度で、その後、冷蔵庫(10℃以下)で保管する場合は、1週間以内には調理してお召し上がりください。
酒粕には賞味期限はあるの?
酒粕は冷凍保存では賞味期限が1年程度だと言われていますが、一方では賞味期限を気にすることなくずっと美味しく食べられるという説もあります。
市販の酒粕に表示されている賞味期限によると、冷蔵庫の場合で半年、常温なら4カ月が目安となっております。製造元によって賞味期限の設定には違いがありますから、購入の際にチェックしておきましょう。
酒粕の賞味期限について詳しくはこちら⇒酒粕の賞味期限は?保存方法のコツをご紹介
しかし、これは未開封の場合の話なので、一度開封してしまうと賞味期限は短くなります。酒粕は、熟成が進むごとに茶色へと変色しやすくなり、味も濃くなります。
場合によっては、苦味が出てきて酒粕本来の美味しさを味わえなくなることもあります。
また、冷凍庫や冷蔵庫で保管しておくと乾燥により水分が失われてパサパサになるので食感も変わります。酒粕は余程のことがない限り腐りませんが、熟成や乾燥が進んで味や風味、食感が悪くなるため、できれば早い目に食べるのがベストです。
粕漬けが酸っぱくなったら注意
粕漬けは酒粕で漬けてある限り、冷蔵や冷凍保存では腐ることはほぼありませんが、稀に保存状態によって腐ることもあります。酒粕の色が変色すると腐っているように見えて勘違いする人が多いようです。しかし、それは酒粕の熟成が進んでいる状態であり、腐っているのではありません。
粕漬けは腐り始めると酸っぱい味や匂いが出てきます。冷凍や冷蔵保存していても稀に酸っぱい味や匂いが出ることがあるので、その際は残念ですが破棄して食べないようにしましょう。
粕漬けを日持ちさせるための保存方法
市販や手作りの粕漬けをできるだけ長持ちさせるための保存方法をご紹介します。
すぐに食べないなら冷凍保存
お肉や魚の切り身などの粕漬けを1週間以内に食べないのであれば、冷凍保存しておきましょう。一切れずつをラップで包んでから、ジップロックなどのフリーザーバックでまとめて冷凍庫で保存します。保存期間は2カ月以内が目安です。
1週間以内に食べるなら冷蔵保存
1週間以内に食べるのであれば、冷蔵庫保存がおすすめです。冷蔵保存の場合は漬け具合が進行するので、味が濃くなるのを防ぎたいのであれば粕を取ってから一切れずつをラップに包んで、フリーザーバッグなどで密封してから冷蔵庫で保管します。
味をもっと染み込ませたい、漬け込みたいなら粕をつけたまま一切れずつをラップに包んで、フリーザーバッグなどで密封して冷蔵保存しましょう。
特に野菜の粕漬けは、冷凍すると食感や質が悪くなるものが多いので、一週間以内に食べることをおすすめします。
自分で漬け込むなら最初は常温で
粕漬けを自分で作るのであれば、粕に漬けた状態で2?3日程度常温で保存しましょう。
その後、冷蔵庫で保管して1週間以内に調理すると美味しく食べられます。
常温でも酒粕が痛むような高温多湿な場所は避けて、なるべく日陰で涼しく風通りの良い場所で漬け込むようにしましょう。
まとめ
粕漬けは酒粕にアルコールが含まれていることと酵母菌の働きで食材が腐りにくくなるため、昔から日持ちが長いと言われてきましたが、気候の変化により味の劣化や腐敗が起こることもあります。保存方法を誤って漬けすぎてしまったり、酒粕の酸化で苦味が出たり、場合によっては腐敗して酸っぱくなることもありますので十分に気をつけましょう。
酒粕で粕漬けをすると、グルタミン酸の働きにより食材の旨みが引き出されて、さらに美味しくなります。酒粕自体にも、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどが多く含まれているので、健康に気を使っている方も是非、お試しください。
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