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酒粕を食べ過ぎるとどうなる?酒粕の意外なダイエット効果に迫る
- 2017年3月24日
- テーマ:コラム
目次
栄養豊富で美容・健康効果が高い酒粕。もし食べ過ぎてしまうとどうなるのでしょうか?酒粕は意外にもカロリーや糖分が高いため、食べ過ぎには注意が必要ですが、摂ることでメリットもあります。酒粕を食べ過ぎたときの注意点や、食べすぎないための工夫についてお伝えします。
酒粕を食べ過ぎるとどうなる?
酒粕を食べ過ぎた場合に心配されるのは、摂取カロリーとアルコール量です。
酒粕のカロリーと1日の摂取量
酒粕のカロリーは、100gあたり約227kcalです。ちなみに白米は100gあたり356kcalで、成人女性の1食分の平均カロリーは650kcal程度となっています。つまり、酒粕を300g食べれば1食分に相当するカロリーがあるということ。
酒粕ダイエットを行う場合は、1日に50gの摂取が推奨されます。ダイエット目的ではなくても、食べ過ぎはカロリー過多を招く原因に。酒粕を1日に200gも300gも食べているようなら、食べ過ぎだと言えます。多くても1日100g程度にとどめるべきでしょう。
ただし、これは純粋な酒粕の量に換算したときの話です。粕漬けや粕汁などは成分が薄まっているので、そこまで気にしなくても大丈夫です。酒粕を使った甘酒も水で薄めたものですが、市販の甘酒1本分(100ml?200ml程度)であれば問題ないでしょう。
アルコールの摂りすぎに注意
酒粕の食べ過ぎで注意したいのは、カロリーだけではありません。酒粕は5?8%程度のアルコール分を含んでいます。そのため、食べ過ぎると酔っ払った状態になってしまいます。過去には粕汁を食べたあとに飲酒運転で捕まった事例もあります。
運転をしないにしても、アルコールは眠気を誘い、集中力や判断力を奪ってしまいます。夕飯後や寝る前に摂るようにするなど、タイミングにも注意が必要です。
酒粕の食べ過ぎを防ぐには
たんぱく質は摂取過多になると自然と排出されるので、食べ過ぎをそこまで心配する必要はありません。しかし、糖分とカロリーが多いのも事実ですので、酒粕の摂取量は1日100gまでにしましょう。
酒粕が好きな人は、そのままパクパクとおやつがわりに食べたり、甘酒を飲みすぎたりしてしまうことがあるようです。あるだけ食べてしまうなら、酒粕を買ってきたら50gずつや100gずつに小分けして冷凍してしまいましょう。使う前日に冷蔵庫に出しておけば、翌日には食べられます。電子レンジでも解凍できますが、パサつきがちなので水や日本酒を少量まぶすといいですよ。
酒粕を食べるとどうなる?意外なダイエット効果
酒粕はカロリーこそ高いですが、食べ過ぎると太ってしまうのでしょうか?いいえ、実は酒粕は、すぐれたダイエット効果を持っているのです。
血糖値と肥満の関係
肥満と血糖値には大きな関連性があります。通常、食事をすると消化吸収の過程でインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンはエネルギーを取り込んでたくわえる働きをします。血糖値が急激に上がるとインスリンの分泌量も増え、脂肪がつきやすい状態に。さらに、血糖値が急激に下がると、空腹感を強く感じるようになります。血糖値の急激な上昇や低下は、太りやすい体を作ると言えます。
酒粕には食物繊維が豊富に含まれています。そのため血糖値を上げにくく、たくさん食べても太りにくい食材なのです。また、栄養が豊富で満足感が得やすいため、間食としても最適。太りにくくて栄養満点なら、利用しない手はないですよね。
酒粕は基礎代謝を高めてくれる
また、酒粕を食べることで基礎代謝を高める効果もあります。食物繊維の摂取量が不足すると便秘になり、老廃物や毒素が体内にとどまって栄養吸収の妨げになります。
酒粕に含まれる食物繊維は便秘を解消し、オリゴ糖は腸内環境を整えてくれます。善玉菌が繁殖しやすくなることで消化吸収がよくなり、基礎代謝が高まることにつながるのです。基礎代謝は人間が生きていく上で常に消費されるエネルギーのことで、高いほど脂肪は燃えやすくなります。酒粕を食べるだけで、脂肪が燃えやすい体を作ることができるんですね。
酒粕の糖質は吸収されにくい
白米やパンなどはほとんどが糖質で、食物繊維やミネラル、ビタミンの含有量はごくわずか。太りやすい食品の代表とも言えます。一方、酒粕も糖質が多いですが、食物繊維・ミネラル・ビタミンを豊富に含むため、血糖値を上げにくく太りにくい食品なのです。
さらに酒粕にはレジスタントプロテインという、他にはない成分が含まれています。レジスタントプロテインはたんぱく質の一種ですが、糖分や脂肪分をからめとって排出する作用があります。胃腸で消化されにくいため、食物繊維と同じような働きをするのです。レジスタントプロテインの働きによって、実際に吸収されるカロリーは少なくて済みます。
筋肉の元になるたんぱく質が豊富
ダイエットではよく、油分や糖分を抑えてたんぱく質を摂ることが推奨されます。これは、たんぱく質が筋肉を作る元になるから。筋肉が多いほど基礎代謝量が上がり、やせやすい体になります。
酒粕は、良質なたんぱく質を持つ食材として有名な卵よりもさらに多いたんぱく質含有量を誇ります。酒粕のような植物性たんぱく質は、肉や魚といった動物性たんぱく質と比べてカロリーや脂質が少なく、ダイエットには最適です。
酒粕の食べ過ぎは心配しすぎなくても大丈夫
酒粕はカロリーや糖分は高くても、吸収されにくい仕組みが備わっています。同じ糖質でも、白米やパンと比べると食べ過ぎても太りにくい食材なんですね。酒粕が好きで食べ過ぎを心配する人も多いですが、そこまで心配しすぎることはありません。ただし、一度に大量に食べるよりも、毎日少量ずつを継続して食べたほうが高い効果が得られます。栄養たっぷりの酒粕を食べて健康な体づくりを目指しましょう。
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