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酒粕を使った料理のメリットとコツをご紹介!
- 2017年3月24日
- テーマ:コラム
目次
酒粕は、そのまま顔に塗ってパックをしたり酒粕風呂に利用したりと、食べる以外の利用方法もたくさんあります。しかし、酒粕の栄養を取り入れるにはやはり料理に使うのが一番。酒粕を使った料理にはたくさんのメリットがあるんです。料理に使う際のコツと併せてお伝えします。
酒粕を使った料理はメリットがいっぱい!
酒粕はたんぱく質・アミノ酸・酵素・ビタミン・食物繊維・ミネラルなどを含む栄養豊富な食材です。酒粕を料理に取り入れれば、さまざまなメリットが得られます。
必須アミノ酸9種類をカバー!
アミノ酸は、人間の体を作るたんぱく質を構成する物質です。筋肉や皮膚・血液などの元になるため、欠かすことができない栄養素なのです。酒粕には白米の500倍ものアミノ酸が含まれる上、体内で作り出すことができない必須アミノ酸9種類すべてが入っています。筋肉や髪の毛の健康を保ち、新陳代謝を高めてくれるほか、体内のコラーゲンの合成もサポートします。
酒粕を使った甘酒が「飲む点滴」と言われるのは、アミノ酸やたんぱく質を豊富に含んでいるから。食欲のないときや疲れたときに摂れば、手軽に栄養を補給することができます。
便秘解消に効果的
酒粕にはオリゴ糖や食物繊維が豊富に含まれています。これらの成分は腸内環境を整え、便秘解消にも効果的です。腸内環境が整うと免疫力がアップするため、病気に強い体づくりにも役立ちます。
料理にコクと旨みを与える
アミノ酸は旨みの元でもあります。酒粕を発酵させる過程で生まれたアミノ酸は、料理に使うことでコクや旨み、風味を与えてくれます。さらに、旨み成分は組み合わせることでさらに効果が高まります。
・かつお節に含まれるイノシン酸
・昆布に含まれるグルタミン酸
・きのこに含まれるグアニル酸
これらの出汁と組み合わせれば、相乗効果で旨みが何倍にもアップ。ドリンクやスープに少量入れるだけで、簡単に旨み効果を増すことができるのです。
酵素がたっぷり
発酵食品は酵母や酵素、さまざまな菌がでんぷんや糖類を分解するため、旨みや栄養価が高まります。納豆や味噌、キムチも発酵食品のひとつです。酒粕も発酵食品であり、100種類以上の酵素を含むため、消化吸収がよくなって新陳代謝を高めてくれます。
保存性が増す
酒粕に含まれる酵母菌のアルコールは食品の保存性を高めます。さらに、酵素が生きている食品であるため、微生物が雑菌の繁殖を防いでくれる効果もあります。
酒粕を使った料理のコツ
酒粕の効果をより高めるためには、料理に使う際のコツを踏まえておきましょう。
酵素や酵母の働きを狙うなら生で食べよう
酒粕に含まれる酵素や酵母は、40℃以上の熱で死んでしまいます。もちろん酒粕には他にもたくさんの栄養素が含まれていますが、せっかくの栄養素を丸ごと摂りたいなら、生で食べるのがおすすめです。
豆乳や大豆製品と組み合わせよう
酒粕は、豆乳や納豆・豆腐などの大豆製品と相性がいい食品です。大豆イソフラボンと組み合わせることで、さらに効果がアップするとされています。大豆イソフラボンは体内で女性ホルモンと似た働きをするため、美肌効果や女性特有の悩みに効果的です。さらに一緒に食べることで、酒粕のクセのある味を大豆製品が中和させる役割も果たします。
乳製品の代替品として使おう
コクと旨みを併せ持つ酒粕は、さまざまな料理の代用品として使うことができます。代表的なものはホワイトソースで、酒粕を使えばシチューやパスタを乳製品フリーで作ることが可能です。また、酒粕を焼くとチーズのような風味が出るため、チーズケーキやお菓子、粉チーズがわりにも使われます。乳製品アレルギーがある場合は、豆乳や酒粕を有効活用できるでしょう。
酒粕の効果アップ!酒粕を使ったおすすめレシピ
それでは、酒粕の効果をさらに高めるレシピをご紹介します。
生で摂取するならコレ!「粕漬け」
きゅうりや茄子などお好みの野菜を、塩もみして水分を抜いておきます。日本酒で練ってやわらかくした酒粕とまぜ、袋に入れて空気を抜き一晩置きましょう。酒粕の風味がそのまま楽しめる箸休めになります。
大豆製品と組み合わせるならコレ!その1「酒粕納豆」
いつも食べている納豆のパックに、お好きな量の酒粕を入れてみましょう。また、酒粕を豆腐にかけて醤油をたらした冷奴もおすすめです。
大豆製品と組み合わせるならコレ!その2「酒粕豆乳」
温めた豆乳200mlに、酒粕大さじ1?2杯ほどを入れて混ぜましょう。蜂蜜を入れると飲みやすくなります。生姜をすりおろして入れれば体がポカポカに。
乳製品の代わりに使うならコレ!「酒粕ホワイトソース」
酒粕100gと豆乳200mlを鍋に入れて混ぜ合わせます。さらに白味噌大さじ2と豆乳200mlを加えるだけ。グラタンやシチュー・パスタに利用できます。
酒粕を料理に使えばメリットがたくさん!
このように、酒粕を料理に取り入れるメリットはたくさんあります。さらに、料理との組み合わせや摂取方法のコツを知っているだけで、その効果をさらに高めることができるのです。ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。
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