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酒粕で手作りしよう!酒粕化粧水(ローション)の作り方とアレンジ方法
- 2017年2月15日
- テーマ:コラム
目次
栄養を豊富に含む酒粕は、食べるほかにも化粧水やパックで直接肌に使うことで美白・美肌効果が得られます。今回は酒粕を使った化粧水に着目し、基本的な作り方からアレンジ方法、使い方の注意点についてご紹介します。
酒粕化粧水の作り方
まずは酒粕化粧水に使う材料や基本的な作り方、塗り方について見ていきましょう。
酒粕の種類
市販されている酒粕は、大きく2つの種類に分けられます。ひとつは「板粕」と呼ばれるもので、スーパーによく置いてあるタイプ。その名の通り板のように四角く平たい形をしており、使うときは手でちぎってから温めるなどして柔らかくする必要があります。
もうひとつは「バラ粕」と呼ばれるもので、酒蔵で直接販売している場合に多いタイプです。吟醸酒など比較的高価なお酒を使っているものがよくみられ、日本酒の仕込みが始まる寒い時期に出回ります。最初から柔らかいので使いやすいのがメリット。
この2つは成分的には同じものですので、使いやすさや値段で自分に合ったものを選びましょう。ただ原料となる米や水によって風味が変わりますので、こだわる人は使い比べてみてもいいかもしれません。
材料を揃える
酒粕化粧水に使う基本的な材料は以下のものです。
・精製水 180ml
・酒粕 20g
・グリセリン 小さじ1
・化粧水を入れる容器
精製水・グリセリンは薬局やドラッグストアで購入できます。精製水は不純物を取り除いた水で安価で手に入りますが、日もちがしにくいという欠点があります。そのため、特に気にならない場合は家庭の水道水でも大丈夫です。グリセリンは一般的な化粧品にも使われる保湿剤で、使うことでしっとり感が出ます。
化粧水を入れる容器は、使い終わった化粧水のボトルを使うと便利です。プラスチック製よりも、煮沸消毒できるガラス製がおすすめです。100均などで手に入るものでも大丈夫ですが、その場合は少量ずつにして早めに使い切るようにしましょう。
作り方
1、酒粕と精製水を混ぜ合わせます。板粕の場合は使う分をちぎって、精製水と一緒にすり鉢でするか、レンジで少しずつ温めて練りましょう。ビニール袋の中で揉んでもOK。
2、一晩(8時間以上)おいておきます。
3、ガーゼや茶こしで濾します。ぎゅっと押しつぶさず、容器の上に茶こしを置いて自然に落ちるように。
4、残った液体を化粧水に、絞りかすはパックに使いましょう。
出来上がった化粧水は冷蔵庫で保存します。成分が沈殿しているので、毎回振ってから使うようにしてください。
塗り方のポイント
化粧水は人間の体温程度に温めることで浸透がよくなります。手のひらに出したら、両手で少し温めてからつけるようにしましょう。
化粧水を塗ったあとは、必ずクリームや美容液で蓋をします。こうすることで水分が肌から蒸発するのを抑えられますよ。
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酒粕化粧水のアレンジ方法
次に、基本の酒粕化粧水に加えるさまざまなアレンジ方法をご紹介します。
グリセリンを増やす
乾燥が気になる場合は、グリセリンの量を増やすことで保湿効果がアップします。とはいえ、全体の10%を超えると肌荒れの原因になるため、増やすのは3?4g程度に。自分の肌の調子を見ながら調整してください。
尿素を足す
尿素にはすりきずを治す作用があります。ニキビやアトピーで肌荒れが気になる場合、尿素を2gほど混ぜてみましょう。薬局やドラッグストアで手に入ります。
エッセンシャルオイルを足す
酒粕のにおいが気になる場合は、エッセンシャルオイル(精油)を混ぜるのがおすすめ。必ず天然成分100%と表示されたものを使いましょう。1滴で充分効果を発揮します。ニキビ肌にはラベンダーやユーカリがおすすめ。敏感肌にはカモミールやローズウッドを使うと刺激が少ないです。
日本酒で作る
精製水の半分を日本酒に変えて作る方法です。使うお酒は不純物の少ない純米酒がおすすめ。日本酒にはピーリング作用のあるフルーツ酸や、肌細胞を活性化するαGGという成分が含まれており、酒粕との相乗効果が期待できます。雑菌が入りやすいため、少量ずつ作るようにしましょう。アルコール分が増えて刺激が強まることから、敏感肌の人には向きません。
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酒粕化粧水の使い方のポイント
酒粕化粧水は簡単に手作りできますが、使い方のポイントはしっかりと抑えておきましょう。
早めに使い切る
酒粕化粧水は、1週間ほどで使い切ることを目安にしてください。冷蔵庫に入れていても、空気に触れるたびに雑菌がつきやすくなります。
アルコールが気になるときは
酒粕には5?8%程度のアルコールが含まれています。もし肌に塗ってチクチク・ヒリヒリした痛みを感じたり、赤くなったりしたら、アルコールに反応しているかもしれません。
その場合はレンジにかけることでアルコールを飛ばすことができます。作り終えてから加熱しても、化粧水としての成分に変化はありません。心配な場合は顔に塗る前に腕の内側でパッチテストを行いましょう。エッセンシャルオイルを使う場合は、アルコールを飛ばしたあとに入れるようにします。
残りカスは酒粕パックに利用しよう
化粧水を作る際、液体と個体に分ける過程で絞りカスが残りましたよね?これは捨てずに、酒粕パックとして活用しましょう。このまま顔や体に塗って10?15分ほど放置すると、モチモチとハリにあるお肌になれます。塗りにくければ精製水や日本酒でのばしてもOK。
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酒粕で簡単に手作り可能!酒粕化粧水を活用しよう
酒粕化粧水は安いコストで簡単に作ることができ、継続して使えば美白・美肌効果が得られます。残りカスで酒粕パックができるのもうれしいですね。いろんなアレンジを試して、自分に合った酒粕化粧水を見つけてみてください。
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