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ひな祭りに甘酒を飲む理由は?白酒との違いや歴史もご紹介
- 2019年7月20日
- テーマ:竹屋物語
目次
3月3日は女の子の成長を祝うひな祭り。
端午の節句と対で桃の節句とも呼ばれるひな祭りの定番と言えば甘酒ですよね。
でも、なぜひな祭りに甘酒を飲む習慣があるのか、
いつから始まったのかなど詳しくはご存知ない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はひな祭りと甘酒の関係性や歴史について詳しく紹介していきたいと思います。
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ひな祭りの歴史とは
ひな祭りの歴史は古く、その起源は中国から伝わってきた「上巳の節句」にあると言われています。
「上巳の節句」とは3月の最初の巳の日に行われる厄払いの儀式のことで、
中国ではこの日、水辺で身を清め、邪気を払うとされていた「桃花酒」を飲んで宴会を催し、
災厄を祓うという風習がありました。
日本ではこの行事が遣唐使により平安時代頃に伝わると、
宮中行事として取り入れられるようになります。
当時は「上巳の節句」として水の流れに盃を流し、
自分の前を通り過ぎるまでお酒を飲んだり和歌を詠んだりする
「曲水の宴(きょくすいのうたげ)」が催されていたほか、
紙や木で人間の形を作る「人形(ひとがた)」で自分の身体を撫でて厄を移し、
水に流して祓う風習などが行われていました。
ちなみに「人形」の風習は、現在も一部の地方で「流し雛」と名前を変えて行われています。
また、平安時代には貴族の子供たちの間で、
「ひいな遊び」という人形を使ったおままごとのような遊びが流行していました。
この頃、「ひいな遊び」で使った人形が代わりに厄を受けてくれるという考えが広まり、
「人形」として川に流されるようになります。
これがひな人形の起源だと考えられています。
江戸時代になると「人形」を川や海に流すのが難しくなったことで、
家の中にひな人形を飾り祀るようになっていきました。
その後ひな人形は雛道具とともには豪華な誂えのものになっていき、
それを飾る「上巳の節句」はひな祭りとして親しまれるようになっていったのです。
もともとは女の子の成長を祝う行事ではなかった?
ひな祭りは今となっては女の子の成長を祝う行事として浸透していますが、
前述したようにもともとは厄払いの儀式として中国から伝わってきた風習でありました。
しかし江戸時代になると、徳川幕府が五節句に「上巳の節句」を指定したことで、
3月3日のひな祭りは5月5日の端午の節句と対を成す、
女性向けの行事として広く浸透していくようになります。
江戸時代中頃には女の子の誕生と成長を祝う「初節句」の風習も生まれ、
幕府の大奥でも行事が行われていたと言われています。
桃花酒から白酒、そして甘酒へ
現在ではひな祭りの定番といえば甘酒ですが、
「上巳の節句」ではもともと桃の花を漬けた桃花酒というお酒を飲む風習がありました。
中国では昔から桃は邪気を払うと考えられていたほか、
「百歳(ももとせ)」に通ずるとして縁起が良いとされてきたからです。
日本でも最初は桃花酒を飲む風習がありましたが、
江戸時代になると桃の花との色彩の対比が美しい白酒が飲まれるようになったと言われています。
他のお供え物にも意味がある?ひなあられや菱餅に込められた思い
ひなあられや菱餅など、ひな祭りには独特のお供え物や食文化がありますよね。
これらは決して無意味なのではなく、ひとつひとつに願いや思いが込められているのです。
例えばひなあられはピンクや緑、白などカラフルな色付けがされていますが、
これらは四季を表しており、「1年間女の子が健康に過ごせますように」という願いが込められています。
また、菱餅はピンク、白、緑の3色で作られていますが、
ピンクは魔除け、白は純潔、緑は健康を表現しており、
ここにも女の子の成長を願う思いが込められていることが分かります。
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白酒と甘酒は違う飲み物?それぞれの特徴は
先ほど紹介したように、江戸時代頃から日本ではひな祭りに白酒を飲む風習がありました。
この白酒は甘酒と見た目はそっくりですが、
実はアルコール度数やる作り方などが全く異なる別物です。
ここではその違いを紹介していきましょう。
白酒はアルコール度数がかなり高いれっきとしたお酒
白酒はアルコール度数が9%前後あるれっきとしたお酒です。
蒸したもち米や米麹に焼酎やみりんを加え、
1か月以上熟成させた後に石臼などですりつぶして作られます。
アルコール度数が高いため、昔はぐびぐび飲むというよりは舐める程度に嗜むお酒だったそうです。
ちなみに酒税法ではリキュール類に分類されているので、自宅などで製造するのはご法度です。
甘酒はノンアルコールとアルコールを含むものの2種類ある
アルコール度数が高く、子どもが飲むには適さなかった白酒に変わり、
ひな祭りの定番として広く親しまれるようになったのが甘酒です。
幼少期に、ひな祭りで甘酒を飲んだ経験がある女性も多いかもしれませんね。
一方で、甘酒は米麹から作る「米麹甘酒」と酒粕から作る「酒粕甘酒」の2種類があります。
どちらもスーパーやコンビニで気軽に購入することができますが、
「酒粕甘酒」はアルコール分を多少含むので、
ひな祭りでお子さんと飲む際はノンアルコールの「米麹甘酒」の方が良いでしょう。
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ひな祭りの時だけじゃもったいない!甘酒を毎日飲んで健康的な生活を送ろう
今や当たり前のように行われているひな祭りは、もとは中国から伝わり、
日本らしく変貌を遂げた行事でもあります。
そんなひな祭りの定番として親しまれている甘酒ですが、
近年豊富な栄養価を含む飲み物として注目されています。
健康や美容、ダイエット効果が期待できると評判の甘酒を、
日常生活でも摂り入れてみてはいかがでしょうか。
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