羽金山が育くむ「水」
福岡県指定の景勝地・白糸の滝が流れる羽金山。豊かな自然と清らかな水に恵まれたこの山の、地下250mから掘り起こした岩盤地下水を仕込み水として使用しています。
上品な香りを醸す「米」
原料となる米は地元糸島産「山田錦」。心白が大きく、大粒でしっかりとした酒造りに最適のお米です。口に含んだ時に鼻からフワッと抜ける上品な香りが特徴で、お酒にほどよい甘さとまろやかな香りを醸します。
ハネ木搾り
「ハネ木搾り」とは、てこの原理を用いた昔ながらの上槽法です。
1つ40キロ?100キロを超える巨石を一つずつハネ木にぶら下げていき、お酒が入った酒袋に徐々に圧をかけ、最大1トンを超える重しでゆっくりともろみを搾ります。
全国的に機械搾りが主流となった昨今、「ハネ木搾り」の手法でお酒を造り続けている蔵はほとんど現存していません。
重労働かつ搾りに時間がかかるため、大量生産に向かない「ハネ木搾り」。しかしその手法でお酒を造り続けることは、品質を守る上で絶対に譲れないこだわりだといいます。
「ハネ木搾り」は自然の圧力で搾るため、もろみを最後まで搾り切ることができません。搾り粕が厚く残りますが、その分雑味が残らずまろやかで、すっと喉を通る味わいが生まれるのです。